地元事業者の声 Local Voice

川口 誠二さん(芦北町)

「愛が育てる、あしきた牛」 生産者一体となって守り続ける

 

畜産農家 川口 誠二

芦北町

海の町の印象が強い芦北町だが、実は畜産もすごい。“あしきた牛”はJA熊本経済連が開催する「肉畜枝肉共励会」で、過去10年で7度のグランドチャンピオンを受賞するほどの実力を持つ。豊かな自然の中でこだわりの飼料を与え育てたあしきた牛の肉はやわらかく豊潤な味わいで、とろけるような肉質と脂のうま味。JAあしきた畜産部会部会長の川口誠二さんは現在約190頭のあしきた牛を育てており、芦北の畜産で最前線にいる。

川口さんが良い和牛に育てるために気をつけていることはなんだろう?「毎日、病気にならないよう気を配りながら1日2回牧草を中心に配合飼料を与えています。牛はストレスに敏感なので、牛舎の温度管理を徹底し、日中はクラシックを聴かせながらリラックスさせるなど、できるだけストレスを与えない環境づくりを心がけています」。また、これからの芦北での畜産について「次につながる若手を含めて今いる生産者が一体となり❝あしきた牛”を広めていきたいですね」と話す。芦北の畜産を支える人たちは、美味しさのために出来ることに尽力しており、チャンピオンの称号にふさわしい姿勢を貫いていた。